海外旅行予約サイトで騙された!
「宿泊予約したのに予約が入っていない!」
「飛行機予約したのに予約が入っていない!」
上記の文言とともに、最近メディアでも大々的に取り上げられていますね!
ネット上で口コミ検索などすると、まぁヒドい!
上記の事なんて当たり前!
中には手配もされてもいないのに、事前に支払ったお金が返ってきていないなども多数拝見できました
日本国内で旅行会社に従事している側からすれば、海外系旅行会社ですよ!何を今さらっ!と考えてしまう部分も正直多々あり、情報発信です
今回は、約30年程度業界で働いている間に、私が見聞きした過去から現在までの海外系旅行会社と日本国内業者(旅行会社・ホテル)との間で起こった出来事・歴史から今回のメディア報道などをご紹介をさせていただきます
当初のインバウンド(訪日旅行)
25年くらい前からインバウンド(外国人による訪日旅行)という言葉を頻繁に聞くようになりましたが、【日本国内業者(旅行会社・ホテル)と海外系旅行会社】の闘いは、その当時から始まっていたように思います
当時のインバウンドは、主に団体ツアー(添乗員付)が主体でした
その為、海外の旅行会社が日本国内のホテルへ大量且つ大人数の団体予約が主流!
例)〇月〇日から3泊:40名 △月△日から4泊:60名
※こんな予約が年間で、たくさん入ってきていたそうです
25年前から被害は発生!?
団体予約は、ホテル様にとっては非常に嬉しい話なのですが・・・
宿泊3日前でも全面取消の通知は当たり前!
なんなら当日突然客が来ない!
上記のようなことが当初から頻繁にあったそうです
(ホテルの予約受付担当・営業担当なら、泣きたくなる事案です)
ダブルブッキングも!?
当時ホテル様にお聞きして一番ビックリしたのは、後日発覚したそうなんですが、当日ドタキャンされた団体客が自分のホテルの隣にある別のホテルに宿泊していた!って事があったそうです
団体予約後に、海外の旅行会社が隣のホテルにも問合せをしており、隣が500円安かったから、キャンセル通知もせずに、隣のホテルに宿泊していたそうです
この当時からなんでもあり!恐ろしい!
さらにっ!取消料は泣き寝入り!
海外旅行会社には、日本国内で決められた宿泊業約款に記載されている取消料・変更料などは存在せず、取消料等の徴収もできなかったそうです
「そんな規定は存在しない!」「そちらの国の規定でしょ!」の一点張りだったそうです
当時のホテル関係者からは「明日から2泊40名が突然キャンセルで部屋が空いたから、1組でもお客さんをいただけませんか!?」というようなご連絡があったのを記憶しています
当時のホテルの背景
その為、インバウンドは、もう受けない!受けたくない!というホテル様が続出!
とはいえ、背に腹は代えられない状態な事もあり、どこのホテル様も上手く付き合っていくしかないかなとお聞きしていました
ホテル担当者によっては、どうせ、〇月〇日は部屋がたくさん空いてるから、来るか?来ないか?わからない客でもいいや!の感覚で予約は取っていたそうです
当時の日本国内のホテルはバブル期の建設ラッシュで飽和状態にあり、バブル崩壊後は日本国内のお客様だけでは全てのホテルが満室にならないホテル側事情と、海外からのお客様は増加の一途だった為、あまり無下にはできない部分もあったのでは?とも考えます
その後、ホテル様も団体ツアーに対しては、事前に取消料の件を事前に話し込みで徴収可能にしたり、事前に入金をしてもらったりなどで対応を施していったそうです
宿泊旅行予約サイトの登場!
その後時代は流れ、15年ほど前からじょじょにインバウンドの形態が団体ツアーもあるが、個人での利用も増加し、旅行形態も多種多様に変化しはじめてきたとお聞きしました
ここでようやく海外系の旅行予約サイト(システム)が日本にも本格的上陸!
日本でも国内系の旅行予約サイト(システム)がじょじょに認知・確立がされはじめた頃かと思います
ホテル様が国内・海外を問わず旅行サイトに掲載をしておくと、どんどん予約が入ってくるように!
今では当たり前になりつつありますが、当時はホテル様のホームページでは、まだ自前の予約システムを持っておられるホテルも少なく、受付は電話もしくは旅行会社経由のみってホテル様も多かったです
マジか!!と思われるかもしれませんが、宿泊日を書いたマス目入りの大きな画用紙みたいなものに、電話があったらベラベラと紙をめくって、希望日を開き、予約情報を手書きってところもあったくらいです
(キャンセルがあったら、消しゴムで消す!紙はボロボロ 本当です)
その後、ホテル様も自社ホームページでの予約受付可能なシステムを続々と導入開始!
そして最大転換期!コロナウイルス!
コロナウイルスが発端で、国内・国外のお客様の個人旅行化が更に拍車がかかったと考えています
日本国内でも海外旅行会社の個人旅行用の宿泊・航空券・オプショナルツアーなどの予約サイト(システム)がネット上や広告動画、テレビコマーシャルなどで日々流されているのを見るようになったと思います
コロナウイルスも収束をし始めた頃、じょじょにインバウンドも戻ってきました
各ホテル様は、国内旅行会社のサイト掲載もしながら、海外旅行会社のサイトとも契約し、掲載を始められたそうです
物価高!?価格高騰
また、物価高という言葉がここ1~2年ほど聞くようになりましたが、ホテル様にとっては日本国内のお客様を取るよりも、海外のお客様の予約を取る方が正直高くても支払ってくれるそうです
例)日本客=10,000円平均単価 海外客=15,000円平均単価
ホテル様にとっては【国内客<国外客】優先になるのも理解はできます
ニセコで有名なインバウン丼という1杯5千円などの海鮮丼が海外客に人気!って報道もあるくらいです
国内のスキー場も、昔から日頃街中で食べる通常価格700~800円に比べて、カレー1杯1,000円などと比較的高い設定にはなっていましたが、最近では1杯3,000円というお話しもお聞きし(ハンバーガー1個3,000円って話も)、国内のお客様がスキー場に行くとびっくり価格になってしまっています
それでも海外のお客様には売れるのですから、日本は本当に貧乏になってしまったのでしょうか!
ホテル様も海外旅行会社だけでは無理!?
前述のとおりホテル様は海外旅行会社との契約を開始、海外旅行会社一辺倒なんでしょうか?
答えはNO!です
ホテル様もコロナ時期の事は経験し、覚えています
古く言えば東北の震災時は、外国籍の皆様はほとんど日本から退避した!ってお話しも聞きます
日本で何かが起こった!≒インバウンド又は外国籍の方々は皆無となる
その為、お客様は100%インバウンドのみ!ってホテル様は意外に少ないのが正直なところです
但し、民泊やマンションホテルなどは、海外の方々のご利用が多い為、100%に近いと考えます
皆様もネット上で宿泊先を検索した際に、〇〇レジデンスなどの名称をご覧になった事もあると思いますが、普通のマンションの1室が民泊として提供されていたりもします
余談ですが・・・
本記事を書いている私は京都出身ですが、昔知人に下記のお話しを聞きました
知人曰く、20年前に京都の太秦東映映画村付近にマンションを購入したが、10年くらい前から夜中マンション内から聞こえるのが外国語ばかりとなり、突然マンションのエントランスにフロントができ、マンション駐車場にバスタオルなどのリネンが置かれ出したそうです
マンションの組合にクレームを言いに行ったら、自分以外のマンション所有者の人間がすべて外国人オーナーに変わっていた!
(当の本人は海外出張が多く、マンションにずっといるわけではなかったので気づかなかったそうです)
何てことをお聞きしました
結果、元値通常価格よりも高い金額で外国人にマンションを売り払い、別マンションの購入をしたそうですが、こういった部屋がいわゆるマンションホテル(民泊化)しているのでしょう!
今では1泊3万するそうです
ネット検索をして、「これ!俺の部屋!」まったく笑えません
ここまでご一読いただき誠にありがとうございます
読んでいただいて思った事は?
なんでもあり!!
国内の常識!海外の非常識!
海外の常識!国内の非常識!
冒頭でも書いたとおり、今さらっ!なんです
25年前からトラブルは発生しているのです
今回の起こっている事
サイト間の空室転売トラブル、海外旅行会社のサイトで頼んだら予約が入っていなかった!などの一連のトラブルですが、国内ホテル様サイトなら、国内の旅行会社又はサイトなら、まず起こってはいなかったでしょう!
なぜなら、日本の皆様は、想定外のミスはあるが、ミスが起こらないように日々の業務の事を考えられているでしょうし、ミスを誘発する事は基本NGにされていると考えられるからです
最近聞いたホテル様の話では、
ある海外系サイトAとの契約はしていないのに突然Aのサイトで予約を取ったというお客様が来られ、名前検索をすると、別の海外系旅行社Eからの予約だった
しかも、Eサイトでは15,000円で販売しているのに、Aサイトでは17,000円で販売されており、且つ2名お越しになっているのに、1名の記録になっている
こんな事が頻繁に起こっているそうです
国内の大手チェーンホテル様がお怒りになっている
国内の運航航空会社様がお怒りになっている
これは必然ですね!
遡上のわからないお客様が突然現れ、予約内容も違う!(もっと言えば予約がない!)それが1日に数度あるとなると、誰に文句を言えばいいのかとなりますね
余談ですが PART2
「そんな信用のないサイト達は、日本の観光庁なり行政が罰したらいい!」と思われたかもしれません
昔、日本のとある旅行業に関わる協会に私が問合せをした際に言われた事は・・・
海外旅行会社は日本での旅行業登録もない為、日本の宿泊約款・業法には該当しないと言われました
その為、日本の取消料・変更手数料など宿泊に関する取り決めが記載された宿泊約款も該当しないそうです
簡単に言うと!
サイトによっては、「返金なし」などの記載で書かれた予約をしたら即日取消をしても返金しないですよ!ってプランは基本的に国内旅行会社では存在しないはずなんです
詳しく書くと、国内約款適用時は、ホテルは何日前から取消料などは徴収しますよ!という事を事前に国に申請が必要だからです(取消日が該当日程の場合は国内旅行会社でも取消料には該当します)
じゃぁ!そんな適用できない業者がなぜ国内で販売可能なの!?
となるかもしれませんが、こちらも厳密に書くと、海外にサイト(システム)のサーバーが設置されており、そのサイトをインターネット上で、たまたま日本で見て、日本人が予約した場合でも、日本の約款適用外という解釈となるようです(海外にサーバーがあると日本の宿泊約款ができない!という事のようです)
なんでもあり!
今後の日本全体の対応に期待するしかありませんね!
せっかくの楽しい旅行が一転するかもしれませんので、皆様もご注意ください!
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